よりそうこころの在宅クリニック

統合失調症

統合失調症とは

統合失調症は、思考・感情・行動に影響を与える精神疾患です。幻聴や妄想といった症状が知られていますが、それだけでなく、意欲の低下・思考のまとまりにくさ・注意力や記憶力の低下など、日常生活に支障をきたすさまざまな症状が現れます。

100人に約1人が経験するとされており、決して珍しい疾患ではありません。早期に適切な治療を開始することで、症状を安定させ、社会生活を送り続けることが十分に可能です。「おかしい」「怖い」と感じる前に、まず専門医へご相談ください。

こんな症状はありませんか

統合失調症の症状は大きく「陽性症状」「陰性症状」「認知機能の障害」に分けられます。

陽性症状(新たに現れる症状)

  • 実際にはない声や音が聞こえる(幻聴)
  • 根拠なく「監視されている」「狙われている」と感じる(被害妄想)
  • 考えがまとまらず、話がとびとびになる
  • 自分の考えが外から操られていると感じる

陰性症状(意欲・感情の低下)

  • 何もする気になれない、外に出たくない
  • 感情の起伏が乏しくなった
  • 会話が少なくなり、人との関わりを避けるようになった

認知機能の障害

  • 集中力・記憶力が著しく低下した
  • 段取りを立てたり、物事を判断したりするのが難しくなった

陽性症状が改善した後も陰性症状や認知機能の問題が残り、引きこもりや社会参加の困難につながるケースが多くあります。

統合失調症の経過

統合失調症は一般的に、以下のような経過をたどります。

前駆期 発症前から、睡眠の乱れ・集中力の低下・気分の不安定さなどが現れることがあります。この段階での早期介入が、その後の経過に大きく影響します。

急性期 幻聴・妄想などの陽性症状が強く現れる時期です。本人が病気と気づかないことも多く、ご家族が異変に気づいて相談に来られるケースも少なくありません。

回復期・維持期 症状が落ち着いた後も、再発予防のために服薬を継続することが重要です。リハビリや環境調整を通じて、日常生活・社会生活への復帰を目指します。

当クリニックの治療方針

よりそうこころの在宅クリニックでは、患者さんの状態と生活環境を丁寧に把握したうえで、以下の治療を組み合わせながら回復をサポートしています。

薬物療法 抗精神病薬を中心に、症状や体質に合わせた薬を処方します。幻聴や妄想といった陽性症状の改善には薬物療法が特に有効です。副作用や服薬に関する不安も、遠慮なくご相談ください。

認知行動療法(CBT) 妄想や幻聴に対するとらえ方を整理し、症状との付き合い方を学ぶ心理療法です。当クリニックでは、臨床心理士・公認心理士がご自宅またはオンラインで実施することができます。

生活・社会復帰へのサポート 症状が落ち着いた後の生活リズムの立て直し、対人関係の築き方、就労・就学に向けた準備など、患者さんのペースに合わせて一緒に考えます。必要に応じて地域の支援機関とも連携します。

訪問診療・オンライン診療 外出が難しい方や、「病院に連れて行けない」とお困りのご家族にも対応しています。医師がご自宅へ訪問する訪問診療、またはオンライン診療をご利用ください。

→ 訪問診療について詳しくはこちら
→ オンライン診療について詳しくはこちら

よくあるご質問

Q. 本人が「病気ではない」と言い、受診を拒否しています。家族だけで相談できますか?

A. はい、ご家族だけでのご相談も承っています。「どう声をかければよいか」「どのタイミングで受診につなげるか」など、具体的なアドバイスをお伝えします。まずはお気軽にご連絡ください。

Q. 薬を飲み続けなければなりませんか?

A. 統合失調症は再発しやすい疾患であり、症状が落ち着いた後も服薬を継続することが再発予防に重要です。自己判断で服薬をやめると症状が戻ることがあります。減薬・終薬については、必ず医師とご相談ください。

Q. 訪問診療で統合失調症の治療を受けられますか?

A. はい、対応しております。外出が困難な方でも、ご自宅で継続的に診察・処方・心理療法を受けることが可能です。ご家族や支援者の方からのご相談もお受けしています。

記事監修医師

本 将昂院長

本 将昂 院長
精神保健指定医
日本専門医機構認定 精神科専門医

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