よりそうこころの在宅クリニック

コラム

睡眠障害とは?症状・原因と日常生活でできる対処法

2026/10/09

「なかなか寝つけない」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「十分に寝ているはずなのに、日中も眠くて仕方がない」

このような睡眠の悩みが続き、仕事や家事などの日常生活に支障が出ていませんか?

睡眠は、心身の健康を維持するために欠かせないものです。睡眠の問題が長く続くと、疲労が蓄積するだけでなく、気分の落ち込みや集中力の低下につながることもあります。

この記事では、睡眠障害の主な症状や原因、日常生活でできる対処法、医療機関での相談・治療について解説します。

睡眠障害とは?

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題が生じ、心身の健康や日常生活に影響が出ている状態を指します。単に睡眠時間が短いことだけでなく、眠りの質や睡眠のリズムに問題が生じる場合も含まれます。

主な症状には、次のようなものがあります。

  • 不眠症: 寝つきが悪い、途中で何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまう
  • 過眠症: 十分に睡眠をとっていても、日中に強い眠気が生じる
  • 睡眠時無呼吸症候群: 睡眠中に呼吸が止まったり、浅くなったりすることで、睡眠の質が低下する
  • 概日リズム睡眠・覚醒障害: 体内時計の乱れなどにより、希望する時間に眠ったり起きたりすることが難しくなる

症状や原因は人によって異なるため、自分の状態に合った対応を考えることが大切です。

睡眠障害が起こる原因

睡眠障害の原因は一つとは限らず、生活習慣やストレス、心身の不調など、さまざまな要因が関係しています。

生活習慣や睡眠環境の乱れ

夜更かしや不規則な生活、昼夜逆転、就寝前のスマートフォンの使用などは、睡眠のリズムを乱す要因になります。

また、寝る前のカフェインやアルコールの摂取、寝室の明るさ・温度・騒音なども、寝つきや睡眠の質に影響することがあります。

ストレスや精神的な不調

仕事や人間関係の悩み、環境の変化などによるストレスは、睡眠に影響を与えることがあります。

不安や緊張が続くと、布団に入っても考え事が止まらず、寝つきが悪くなることがあります。また、うつ病や不安症などの精神的な不調に伴って、眠れない、途中で目が覚める、反対に眠りすぎるといった症状が現れる場合もあります。

身体疾患や身体症状の影響

睡眠障害は、身体の病気や症状が原因となって起こることもあります。

例えば、「睡眠時無呼吸症候群」では、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりすることで、眠りが妨げられ、日中の強い眠気や疲労感につながることがあります。また、「むずむず脚症候群」では、特に夕方から夜にかけて脚に不快感が生じ、じっとしていることが難しくなったり、寝つきが悪くなったりする場合があります。

そのほか、痛み・痒み・しびれといった症状を伴う身体疾患も、睡眠を妨げる要因になります。こうした症状がある場合は、睡眠だけでなく、その背景にある身体疾患についても確認することが大切です。

睡眠障害への対処法

睡眠の問題を改善するためには、生活習慣を見直すことに加え、必要に応じて医療機関に相談することも重要です。

生活リズムを整える

毎日できるだけ同じ時間に起床し、朝起きたら日光を浴びるようにしましょう。日中に適度な運動を取り入れることも、睡眠のリズムを整えるうえで役立ちます。

昼寝をする場合は、長時間にならないように気をつけましょう。ただし、強い眠気が続く場合は、無理に活動するのではなく、原因を確認することも大切です。

寝る前の過ごし方を見直す

就寝前は、スマートフォンやパソコンの使用を控え、心身がリラックスできる時間をつくりましょう。

また、夕方以降のカフェイン摂取や、寝酒としてのアルコールの使用にも注意が必要です。アルコールは一時的に眠気を感じさせることがありますが、睡眠の質を低下させる場合があります。

眠れないことへの不安を抱え込みすぎない

「早く眠らなければ」と強く意識すると、かえって緊張が高まり、眠りにくくなることがあります。

眠れない日があっても、自分を責めすぎないようにしましょう。睡眠の状態や日中の体調を記録しておくと、原因を振り返ったり、医療機関で相談したりする際にも役立ちます。

医療機関での相談・治療

睡眠の問題が長く続いている場合や、日中の眠気・疲労によって仕事や日常生活に支障が出ている場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

医療機関では、睡眠の状態や生活習慣、身体・精神の状態などを確認し、必要に応じて検査や治療を行います。

治療方法は原因や症状によって異なり、生活習慣の調整、睡眠に関する認知行動療法、薬物療法などが検討されます。睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群、痛みなどの身体的な要因が疑われる場合には、それぞれの原因に応じた診察や治療が必要です。

また、睡眠障害の背景にうつ病や不安症などの精神的な不調が関係している場合は、心の状態も含めて相談することが大切です。

通院が難しい方へ|在宅医療という選択肢

睡眠の問題に加えて、気分の落ち込みや不安、意欲の低下などが続いているものの、外出や通院が難しいと感じている方もいるかもしれません。

そのような場合には、在宅医療が選択肢となることがあります。

尼崎の在宅医療・精神科、よりそうこころの在宅クリニックでは、通院が難しい方のご相談に対応しています。訪問診療の対象となるかどうかは、症状や生活状況、対応エリアなどによって異なりますので、まずはご相談ください。

まとめ

睡眠障害には、寝つけない、夜中に目が覚める、日中に強い眠気があるなど、さまざまな症状があります。その原因も、生活習慣やストレス、精神的な不調だけでなく、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群、痛み・痒み・しびれを伴う身体疾患など多岐にわたります。

生活習慣を見直すことは大切ですが、睡眠の問題が続く場合は、原因を自己判断せず、医療機関に相談することをおすすめします。

眠れない日々や日中の不調を一人で抱え込まず、自分の状態に合った対処法を見つけていきましょう。

記事監修医師

本 将昂院長

本 将昂 院長
精神保健指定医
日本専門医機構認定 精神科専門医

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