よりそうこころの在宅クリニック

精神科

精神疾患は近年、社会的にも注目されることが増えています。受診される方々は、診断名の不安だけでなく、回復への道筋や社会復帰について明確なイメージが持てずに悩まれることも少なくありません。よりそうこころの在宅クリニックでは、患者さん一人ひとりの状況に寄り添い、適切な診断と治療をご提供できるよう心がけています。

初診のご予約は混み合うことがあるため、かかりつけ医からの情報提供書をお持ちいただくことで、より円滑に診療を進めることができます。

当クリニックでは入院設備はございませんが、必要に応じて客観的に評価するための心理検査、血液検査などを実施し、早期かつ正確な診断に努めています。これにより身体疾患による症状との鑑別も適切に行うことができます。

精神科で診る主な病気

当クリニックにて診療を希望される場合、より効果的な治療・検査を行うため、また処方薬の重複などによる危険を避けるためにも、かかりつけの病院がある際は、可能な限り紹介状をご持参ください。

主に対応している症状・疾患には以下のようなものがあります。気分の落ち込み、不眠、不安や緊張、内科で異常が見つからない身体症状などでお悩みの方は、うつ病、双極性障害、統合失調症、適応障害、パニック障害、社交不安障害、PTSD、認知症、睡眠障害、神経症などの可能性があります。また病気の背景にある知的障害、発達障害などの鑑別も可能です。

診療内容と特色

当クリニックでは、自宅にいながら患者さんがなるべく早く社会生活に復帰できるように、薬物療法による症状改善と環境調整の指導を基本としています。しかし、症状の背景には心の不自由さやトラウマ、家族関係の問題が影響していることもあります。
患者さんの必要に応じて、認知行動療法、家族療法といった心理療法を、当院に所属する臨床心理士・公認心理士より患者さんの自宅にて提供可能です。
また、臨床心理士・公認心理士によるWAIS-ⅣやWISCといった知能検査も患者さんの自宅にて施行可能です。

うつ病・双極性障害

「気分が落ち込む」「何事にも興味が持てない」「やる気が出ない」といった症状が数週間以上続く場合、うつ病の可能性がありますが、気分の上下を繰り返す双極性障害や、強いストレスによる適応障害の場合もあります。また、身体疾患が原因でうつ症状が出ることもあります。
症状が似ていても原因によって治療法が異なるため、詳しい問診と必要な検査を行い、早期に適切な診断・治療を目指します。薬物療法に加え、必要に応じて臨床心理士・公認心理士による心理検査や認知行動療法も実施します。

不安障害
(パニック障害・社交不安障害・
全般性不安障害)

突然の動悸や息苦しさ、震えなどと強い不安を伴うパニック障害、人前での失敗への恐れから赤面や震え、動悸が生じる社交不安障害、常に漠然とした不安が続き日常生活に支障をきたす全般性不安障害に対しては、薬物療法を基本としつつ、必要と判断した場合には臨床心理士・公認心理士による認知行動療法も組み合わせて治療します。

統合失調症

周囲への不信感、幻聴、被害妄想などの症状が目立ちますが、注意力や記憶力の低下、思考のまとまりにくさといった認知機能の問題で苦しむ方も多くいらっしゃいます。薬物療法で幻覚や妄想が改善しても、意欲低下から引きこもりがちになる場合もあり、社会参加のためのリハビリが必要になることがあります。薬物療法を基本としつつ、必要と判断した場合には臨床心理士・公認心理士による認知行動療法も組み合わせて治療します。

認知症

当クリニックでは、訪問診療を中心として認知症の診療を行っています。物忘れだけではなく、被害妄想や不安症状、暴言・暴力といった症状により、ご家族や支援者、近隣の方が対応に苦慮する例が多くみられます。そのような症状の改善および患者さんに適した社会支援を早急に整えます。

こんな方におすすめ

  1. 気分の落ち込みや不安が続いている方
  2. 眠れない日が続いている方
  3. 仕事や学校、家庭でのストレスが強い方
  4. 対人関係でいつも緊張してしまう方
  5. 突然の動悸や発汗、めまいなどに襲われることがある方
  6. 幻聴や妄想などつらい体験をしている方
  7. 家族に認知症の症状が見られる方
  8. お薬の調整や最新の治療法について相談したい方
  9. 身体的な症状があるものの内科などで原因がはっきりしない方
  10. じっくりと話を聞いてほしい方

当クリニックの制限事項

以下の治療・対応については当クリニックでは実施しておりませんので、ご了承ください。
うつ病の治療法として知られる修正電気けいれん療法(m-ECT)や反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)は実施しておりません。
ナルコレプシー治療薬のリタリンの処方は行っておりません。また、アルコール依存症に使用する減酒薬セリンクロの処方もできません。
精神科入院治療の設備はございません。入院が必要な場合は連携している医療機関をご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群の一泊入院検査は実施しておりません(自宅でできる簡易検査は可能です)。
アルコール依存症や薬物依存症の専門的治療プログラムはございません。必要に応じて専門施設をご紹介します。
これらの制限がある中でも、私たちは患者さん一人ひとりの状況を理解し、最適な治療法を一緒に考えていきたいと思っています。まずはご相談ください。

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